私たちの畑は、大阪府枚方市穂谷の里山と、京都府京田辺市高船の里山にあります（※左の写真参照）。

 

　山の斜面を切り拓いた美しい棚田の景観と、そこに生きる多様な草木、動植物は、都会に暮らす人々を魅了し、大きな癒やしを与えてくれます。

 

　しかし、広大な法面（のりめん）と水路の管理、不整形な地形や移動の不便さなど、農業生産にとって不利な点がとても多く、イノシシやウサギ、アライグマ、カラスなどによる鳥獣被害もあり、地域の農業者の高齢化に伴って年々耕作が行われず、荒れて元の山林原野に戻ろうとしている状況です。

 

　里山は、そこに暮らす人々によって維持、活用され、受け継がれてきた場所であり、継続的活用なしに存続することはありません。

 

　人口40万人が暮らす枚方市に残る“都会の里山”、この歴史、文化、自然、あらゆる意味において貴重な地域資源を、現代に生きる私たちにとって、よりよい形で活かし残して行きたい。

 

　その想いから援農ボランティアや、WWOOF（ウーフ）という仕組を利用した国内外の農業体験希望者の受け入れを行っています。

皆様の応援を、ぜひとも宜しくお願いします。

注１：穂谷の里山について　

　里山（里地里山）とは、奥山と都市の中間に位置し、集落とそれを取り巻く二次林、それらと混在する農地、ため池、草原等で構成される地域概念で、農林業などにともなう、様々な人間の働きかけを通じて形成・維持されてきた環境です。　

　穂谷の里山は、2006年に環境省の自然環境調査「モニタリングサイト1000」の里山調査地コアサイト（2010年7月現在、全国で18箇所のみ）に選定、2009年には（財）森林文化協会より「にほんの里100選」に選定された貴重な歴史と自然が残る里山です。